くすりは、ただ飲めばいいというわけではなくて、じつは食べ物や飲み物との飲み合わせにも気をつけなければなりません。
まず注意しなければならないのは、食べ物に含まれる成分とくすりの成分が反応し、作用が強まったりも、弱まったりもします。
特に、くすりと相互作用を起こしやすい食べ物として、グレープフルーツや納豆、キャベツ、カフェインなどがあります。
例えば、グレープフルーツでは、グレープフルーツに含まれているフラノクマリンという成分は、薬を代謝する酵素の働きを弱めてしまい、薬物血中濃度がっ上昇しすぎることがあるので、薬効が極端に上がったり、副作用が出ることもあります。
なんとなく、グレープフルーツは体にいいので、水の代わりにして、薬を飲んだ方がいいなんて思い込まないようにしてくださいね。
次に納豆ですが、これも体にいい食べ物ですが、腸内で多量のビタミンKが合成され、そのビタミンKがくすりの作用を弱め、薬効を下げてしまいます。
意外と気軽に飲んでいる薬も、その使用上の注意はしっかりと読んでおきましょう。