病院などで処方される薬は、「新薬」と呼ばれていて、これは製薬メーカーが開発し販売している薬です。
この新薬なのですが、一つの新薬が誕生するまでに、一体どれくらいの日数と費用がかかるか知っていますか?
実は、この1つの新薬が誕生するためには、約10~20年の歳月が必要だと言われていて、その開発費には一般的に約150億~300億円かかると言われています。
まず、薬になる可能性のある有効成分を探すことから始まるのですが、この作業が約2~3年かかると言われていて、その中で有効成分が見つかる確立は、1万分の1ほどの確立なのだそうです。
そして、ここで発見された有効成分があれば、それを動物に使用してみて、効果と安全が確かめられるのですが、この時点でせっかくの有効成分が無効となってしまうことも多々あります。
先の動物による非臨床試験が3年から5年ほど費やされたのちに、人による臨床試験が始まるのですが、ここでも約3年から7年ほどの試験が行われます。
その後、国による承認審査が2年から3年程度行われ、初めて新薬が誕生します。
ですので、ここまでで最低でも13年から28年の歳月が必要とされていて、私たちが使用している薬は、膨大な時間と費用が費やされているのです。
なお、新薬誕生後、発売された後でも、追跡調査と報告が義務付けられており、ここでも約4年から10年の歳月がかかることになります。
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