昔、子供だった頃、薬って苦くてマズイという認識ではなかったでしょうか?
ところが、今の子供たちには、多少の苦味やまずさを感じるとは言え、現在の大人たちが子供の頃に味わったような「くすり」への苦手意識は薄れています。
というのも、くすりの進化は、その効用や副作用を抑えるということだけではなく、飲みやすさや使いやすさなど、利用する観点からも日々、進化しているからです。
また、これまで「くすり」は口から飲むことがほとんどでしたが、最近では、くすりの利用方法も進化してきており、ドラッグデリバリーシステムや貼付薬などの進化がめざましくなっています。
ドラックデリバリーとは?
ドラッグデリバリーシステムとは、「くすり」を特殊な膜でコーティングし、からだの中での吸収や分解をコントロールし、有効な成分を集中的に患部に送り込む技術で、治療効果を高めるばかりか、副作用をも少なくすることができます。
(徐放性錠剤や徐放性カプセルなどがそれに当ります。)
貼付薬とは?
ここ最近では増えてきている方法で、皮膚に貼るだけの実に簡単な利用方法で、狭心症の発作を抑える薬や喘息発作を抑える気管支炎薬などに使われます。
近未来のくすり
くすりの進化は留まることを知らず、現在注目が集まっているのが、バイオ医療薬で、遺伝子工学の発展とともに進化してきています。
主に、体内の微量ホルモンなどを組織培養などで大量に作るために開発が進んでいます。
そして究極の薬の最終型としては、遺伝子治療薬となるのではないでしょうかね?
遺伝子レベルで治療できるようになると、もう恐れる病気などなくなりますよね。
この遺伝子治療は、根幹から病気を治すということから、突然変異性のガン治療などに対する期待が大きようですね。